ワイドモニターで Intuos 3 PTZ-630 を使う
カテゴリ:ペンタブレット
タブレット側の設定
それを解消するためには、タブレットのプロパティのマッピングタブで「縦横比を保持」にチェックを入れればいいのですが、それではタブレットの下側が使えなくなります。
どの程度の違いがあるか試してみましたが、全領域を使ったときと比べて線が太くなり、繊細さがかなり落ち、これは意外なほどの機能低下でした。
これは「縦横比を保持」にチェックを入れた場合縦領域が全体の75%しか使えない事になり、本来の縦の長さに対する絶対的な分解能が75%に落ちるためです。
分解能縮小の対策
Intuos 3 PTZ-630 の縦の読取可能範囲は152.4mmですが、ワイドモニター対応の一回り小さい Intuos 3 PTZ-431W の縦の読取可能範囲は98.4mmです。
しかし、PTZ-630 の縦が75%(3/4*100)※しか使えないため、実質使える縦の長さは114.3mmとなり、431Wとあまり変わらなくなります。
そこでワイド画面でも縦横比を保ったまま PTZ-630 の全領域を使えるよう、マッピングの表示エリアを以下のように左上0,0から右下1440,1080で固定しました。
この場合、もちろんタブレットでは右の方が使えなくなりますが、アプリケーションの幅をタブレットの有効範囲内に調整することで、問題なく使えます。
違和感もそれほどありませんが、結局縦横比4:3のモニターで使っていた時と同じです。
今後の改善要望
タブレットのプロパティのファンクションの設定では、デュアルモニターの場合、「マッピング画面切り替え」の選択肢が出るのですが、デュアルモニターではないので出て来ず、ファンクションでの動的な切り替えができません。
このあたりは、このようなワイドモニターでワイドに対応していないタブレットを使用する場合も想定して、常に「マッピング画面切り替え」を割り当てられるようにドライバを改良して欲しいものです。
※注: 3/4はワイドの比率16:9、非ワイドの比率19:12(4:3)のため、双方の縦の比率を9:12(3:4)で計算しています。
公開日時:2010年04月24日 10:15:36