デジ絵のメリット・デメリット

カテゴリ:デジタルイラスト全般

私が感じるデジ絵のメリットとデメリットです。

メリット

  • 道具がシンプル - 道具はパソコンとペンタブレット、ソフトのみあれば、絵がかけます。片付けや掃除が楽で、部屋も散らかったり汚れたりしません。
  • 道具の消耗がない - 道具の手入れや買い替えがほとんど必要ありません。初期投資は結構かかりますが、ほぼ初期投資のみで済みます。数年に1度くらいに買い換える程度でしょう。
  • 修正が容易 - 失敗しても何度でもやり直せます。UNDOにも限界はありますが、戻せ ない場合は、レイヤー単位で描きなおしもできます。
  • 時間短縮 - 絵の具を乾かす時間がないため完成が速いです。また絵の具をたらしたり、こすってしまったりなど余計なミスもないため、手描きよりもはるかに効率的です。
  • 表現が容易 - 特殊効果など、手描きでは難しい表現や効果を簡単に出せます。
  • 管理が容易 - 絵がかさばらず管理が容易です。絵が増えていけば置き場所にも困りますし、カビが生えたり紙が劣化しないよう管理にも神経を使いますが、デジタルならその心配はありません。

デメリット

  • あくまでも擬似的な絵なので、リアル感ではアナログには勝てない。
  • 簡単に複製できて便利な分、1枚の「絵」としての価値が低くなる。

リアルではないということ

デジタルは手軽な反面、どこまで進化してもアナログのリアルさは得られません。究極的にはイラストはペンと筆で描くものであり、デジタルはあくまでもそれをエミュレートしているに過ぎないため、リアルの絵が上達するわけではなく、またデジタルで上手に描けたとしてもリアルで上手とは限らない、という点には注意したいです。

デジタルから始める世代

自分のような昭和生まれは絵は紙にペンと筆で描く、ということは常識であり、同じ世代の人々は皆アナログから始めました。しかしこれから生まれてくる世代は必ずしもそうとは限りません。

幼稚園や小学校でリアル(アナログ)の絵を描く事はあっても、メインはアナログではなくデジタル、という人も増えてきそうです。その理由は上述したメリットに記載の通りですが、ミスの訂正や複製が簡単であること、筆を洗ったり道具をしまったりなどのアナログでは避けがたい作業が不要でお絵描きに集中できること、作品をダイレクトにネット上に掲載したり、納品できることなど、メリットは多数あります。

また紙媒体にしたければ、高性能カラーレーザープリンタを使えば、簡単に変換することもできます。

まとめ

デジ絵はメリットだらけです。ただ、絵の醍醐味である、筆遣いや色の濃淡、にじみやぼかしなどの技法のすべてが疑似的なもの(エミュレート)である、という点を除いてはということになるでしょう。つまりどこまで進化してもそれは油絵ではなく、油絵のようなものに過ぎないのです。それを本人や周りが甘受できるかどうかです。ただデジタルから始めた人々はもはやそのような本物に拘ることなく、純粋に綺麗で上手な絵は受け入れる、という価値観の時代になりそうですね。

公開日時:2014年06月26日 23:06:54
最終更新日時:2023年05月27日 04:32:50

おすすめペンタブレット
ペンタブレットはやはりワコムのIntuos Proです。描き味が違います。

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